製本・折加工相談センター日記

製本・折加工相談センター長が紙の加工についてとことんお話しします。

自社商品 toreruno(トレルノ)開発記録 1.商品ができたきっかけ

皆さまこんにちは、天白製本紙工です。

無事に2回目の更新が出来てほっとしています。

(これを書いているときはまだ更新できていないんですがね…ウフフ…書き上げられますように…。)

 

さて、今回は前回ご紹介したtoreruno(トレルノ)が出来たきっかけをお話ししたいと思います。

 

きっかけは「みんなのノートプロジェクト」

弊社では2021年8月から 「みんなのノート」と言って余った紙を使ってノートを作成し、会社の敷地内で配布するプロジェクトを始めました。

2020年1月にコロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されてからずっと何とも言えない閉塞感や不安感が毎日漂っていたのをよく覚えています。

そんな中せめて地域の子どもたちの為に何か出来ないかと思い始めたのがきっかけでした。

みんなのノート

配布風景

 

みんなこんなところに製本会社があるなんてきっと知らないし、

誰も持って行ってくれないかなと思っていたのですが

子ども達が予想以上に喜んでくれて、書いたものを見せてくれる子や、

ノートの御礼のお手紙をくれる子どもたちや保護者の方もいらっしゃいました。

 

そんな中で、「1枚ずつきれいにページを取りたい」と言う子に出会い、

サービス精神旺盛な弊社の社長が「よし!作ってあげよう!」と作り始めて出来たのが

toreruno(トレルノ)の始まりです。

 

手書きっていいな

最近は子供から大人までパソコンやスマホでメールや文書が書ける時代になり、

手書きで書くことが少なくなったなと感じている方も多いのではないでしょうか。

 

私たちもこうやってどんどん紙の需要が減っていく中で何を作ったらいいんだろう、とひたすら悩んでいました。

正直作りたいものと言うより何を作ったら売れるんだろう、バズる為にはどんなものを作ったらいいんだろうと考えていたような気がします。

 

しかし、ノートに書いたものを嬉しそうに見せてくれる子供たちを見たり、使いやすいと言ってくれるのを聞いてもっととことん使いやすいノートを作ろう!という気持ちになりこのノートが完成しました。

 

私たちは長年携わってきた製本技術を活かし、このノートを作ることで紙の心地よさや手書きの楽しさをもっとみなさんと共有できたらと思っています。

 

 

長くなってしまいましたが以上がtorerunoが出来たきっかけです。

次回からはいよいよノートのひみつについてお話出来ればと思っています。

次回もお楽しみに!