製本・折加工相談センター日記

製本・折加工相談センター長が紙の加工についてとことんお話しします。

2024年今年もよろしくお願いします!

新年明けましておめでとうございます!

天白製本紙工です。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

本当にやばい。何がやばいかと言うとこのブログ、更新できていないな~とうっすら感じてはいたのですが、なんと最後の投稿が昨年9月でした。やばい。

 

なーにが「ゆるっと週1更新目指してます^^」だ。

4ヶ月空いとるやないか。

びっくりしました。(びっくりしました)

光陰矢の如しとはこのことですね…こわやこわや…(多分違う)

 

今年は5月に初めてのデザフェス出店も控えておりますので今年こそは絶対しっかり書きます。

頑張って参りますので今年もどうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

 

 

 

 

イベント出展記録③

みなさんこんにちは!

今回もイベント初出展時のことを思い出しながらつらつら書き連ねていきたいと思います。

 

前回無事イベントの申し込みが無事できたところまで書きましたが、

申し込み時商品の形になっているものはまだ一つもありませんでした。

と言っても申込時に何を売るか、どんなお店かといった情報や商品の説明や写真は必要だったので全くのノープランではなかったものの、ここからやっとちゃんと商品作りが始まります。

 

商品を作るにあたって

自社商品『toreruno』ができたきっかけのところでもお話しましたが、2021年から「みんなのノート」プロジェクトを始め、使いやすいノート作りを製作、研究してきました。

自社商品 toreruno(トレルノ)開発記録 1.商品ができたきっかけ - 製本・折加工相談センター日記

 

この自分たちが作ったノートをもっとたくさんの人に知ってほしい!という思いがありイベントにはノートを出すことまでは決まっていました。

しかし、既に自分の作品や作りたいものがあるクリエイターさんや作家さんとは違い、

デザインができない私たちは路頭に迷ってしまいました。

ものづくりができても商品が作れるわけではないんですよね…。

 

そこで困った時の「相談だ!」と言うことでいつもお世話になっている『天空広告』様に相談に行きました。

そこでノートのデザインの相談をしたりブースづくりのアドバイスを頂いたり最後まで本当にお世話になりました。

(その節は本当にありがとうございました!!)

 

www.tenku3.com

 

 

出る前は一つも売れなかったらどうしよう、そもそもお客さんが全然来てくれなかったらどうしよう、女性が多いのかな、若い人向けの商品があった方がいいのかな、など色々考え過ぎていたのですが、振り返ってみると初めて出展する時はまず「出る」ことができれば大成功だと今では思えます。

 

クリマには色々な人が来ていて、もちろん目的を持ってくる方もたくさんいらっしゃいますが「何かないかな~」と遊びに来ている方が多い印象でした。

 

なので特に初めての出展の時は「一人でも自分のことを知ってもらえれば」くらいの感覚で気軽にチャレンジしてみるといいのではないかと思います。

利益を出そうとか、たくさん売りたいという気持ちももちろん大事ですが、それ以上に

出展できたという経験と自信を得られたことが何よりの収穫でした。

 

しかし初出展時のやらかしもしっかりやっておりまして(苦笑)

できればそういう事は無いに越したことがいいと思うので次回はそれについて

書きたいなと思います。

 

いつもブログの締め方が分かりません!

ご覧頂きありがとうございました!

また次回お楽しみに♪

 

 

 

 

イベント初出展記録②

みなさんこんにちは!

気が付けば前回の更新から早2週間が経とうとしています。。

更新が遅くなってすみません。。。続けるって大変だぁ。

 

さて前回イベントの出展申し込みをしようとしたという所まで書きましたが、

今回は「申し込みからいきなりつまづいた!」です。

ちなみに「躓く」は『つまずく』でも『つまづく』でもどちらも正解なんですって。

へぇーー!

 

申し込みが開始される前、申し込みフォーマットがどんなものか分からなかったので

申し込みが始まってから見て期間内に準備すればいいか~とのんびりしていたら、

応募多数で出たいブースにはもう申し込みが出来なくなっていました(泣)

前回書いたようにクリマは申込順でどんどん埋まってしまうようなので、

クリマに限らずですがイベントに出展しようと決めたら

商品の紹介文や写真は事前に準備しておくことが必須だなと痛感しました。

 

クリマは2m×2mの一般ブース1m×2mのミニブース

それと両日出展限定で「ビッグブース」「体験教室ブース」「ギャラリーブース」「ライブペイントブース」「企業PRブース」があります。

 

一人で出展されるクリエーターの方はミニブースで、何人かでの参加やショップを持っているような方は一般ブースで出展されているようなイメージでした。

なので私たちも一般ブースで出るつもりだったのですが早々に埋まってしまい‥。

いきなりの大誤算。

 

そんなこんなでミニブースで申し込みをするしかなくなった私たちですが、

2人でお店に立つことが決定していたので1ブースでは狭いだろうということで2ブースで申し込むことにし、「奥行き1m×間口4m」という横長ブースでの出展が決まりました。

 

……と言ってもブースの場所が知らされるのは開催の1か月ほど前なので

出展が決まった時にはまだブースの形すら知らなかったんですがね…えへへ…。

 

 

送られてきた資料

 

さてさて!!とりあえず出展できることが決まりました!!!

 

次回、「出す商品が全然完成しない!!

お楽しみに!!!

 

 

イベント初出展記録

みなさんこんにちは。

夏休みもあと少しだというのに不安定なお天気が続いている今日この頃です。

 

さて、今回はタイトル通りイベントに初出展した時のことを書きたいなと思います。

初出店と言っても現時点ではまだ2回しか出たことが無いのですが初出店の申し込みをした時期がちょうど1年前のこの時期だったので色々思い出しながら書き連ねたいと思います。

 

前回の記事の繰り返しになってしまいますが、クリエイターズマーケット(通称クリマ)とは6月と12月の年2回名古屋で行われている東海地区最大のものづくりイベントです。

弊社が出たことのある大きなイベントはまだこのクリマだけ。

なのでクリマのことしか書けないのですが、これから出展を考えられている方に少しでも参考になればいいな。

 

まずイベントに出展しようと思ったきっかけは、

何か自社商品を作りたいけど何からしたらいいのか分からなかった」からでした。

私は分からない時は「人に聞くのが一番だ!!」と思っているので、自社商品をお持ちでイベント出展のご経験がたくさんある協力会社のS社長にお話を聞かせて頂くことにしました。

 

そのお話の中で「とりあえずクリマに出てみたら?」というアドバイスを頂き、よし!!!12月開催のクリマに出よう!!!と決めたのが2022年の6月。

この時点ではまだ完成している商品は一つもありませんでしたが、とりあえず「出る!」と決めたのがとにかく大きかったです。

 

そこでまず行ったのが現地調査。

ちょうど6月に開催されるクリマがすぐだったので見学しに行き、

「なるほどな~~」と言って帰ってきました。この時点では見るべきポイントも分かっていなくて人がこんなに来るんだな~女性がちょっと多いな~くらいの感想しか持って帰ってこられなかったと記憶しています。

後から思い返すと、許可をもらってブースの写真を撮らせてもらったり出展者さんとお話ししておけば良かった。

 

そんなこんなで勢いで発足した「クリマに出よう」部ですが、6~8月は特に何もできなかった気がしています。(自明ですが後で普通に地獄を見ますw)

 

さて、12月開催のクリマは8月中旬に申し込みが開始されたのですが、いざ申し込みをしようとしたら申込開始1週間ほどでもう一般ブースは埋まってしまっていて申し込みが出来ないwwwwタスケテ!!!!

締め切りまでに申し込みをすればいいのではなくて、先着でどんどん埋まってしまうみたいですね。全然知らなかった~!!!

 

次回「申し込みからいきなりつまづいた!

 

お楽しみに!!!

 

クリエイターズマーケットvol.49 申し込みが始まりました

みなさんこんにちは。

更新が滞ってしまってすみません。夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。

お休みじゃなかったよ!と言う方もいらしたかとは思いますが、

お盆が明けると大袈裟ではなく体感ではもう年末じゃありませんか?

 

歳を取るにつれ1年があっという間だなぁとひしひしと感じておりますが、

今年も海にもプールにも行けなかったな~と言っていたのもつかの間、

残念ながらもう年末です。スーパーには栗とお芋のお菓子があふれ(おいしい)、

ハロウィン商品が出たと思ったら街にはクリスマスが忍び寄り、おせちの予約が始まります。

と言うか私は先日「8月中におせち予約を!」と言う掲示物を見ました。ジーザス。

 

さて、随分と前置きが長くなってしまいましたが、今日からクリエイターズマーケット(通称クリマ)の申し込みが始まりました。

クリエイターズマーケットとは年に2回名古屋で行われている東海地区最大のものづくりイベントです。(詳しくは下記URLをご覧ください♪)

 

弊社は前回と前々回出展させていただき、前回の出展で初めて「toreruno(トレルノ)ノート」を販売したのですが、今回も出展すべく申し込みを行いました!

 

www.creatorsmarket.com

 

次回の開催日は2023年12月9日(土)・10日(日)なのですが、

弊社が初めて自社商品を引っ提げて出展したのが2022年の12月なので、あぁ本当に

もう1年経つんだなと。光陰矢の如し。助けて。

 

前回、前々回は準備が間に合わなさ過ぎて記録を残す余裕がなかったので

今回は出展までの記録をブログに残しておきたいと思います。

「やばい」しか書くことがなくなったらどうしよう…。

 

イベント初出展時、右も左も分からずネットの海を彷徨っていたのですが、

ブログに出展記録を残してくださった方々にとても救われたので少しでもこれから出展する方のお役に立てればいいなと思うのと同時に、切羽詰まり記録を残すことで次回の自分たちへの戒めにしたいと思います。

計画的に進めて今回こそ余裕を持って進めたいけどきっと切羽詰まるのでどうぞご期待ください!!

 

…ともう出展が決まっているような口ぶりになってしまいましたが、申し込みをしただけでこれから審査が行われるので出展できるかどうかはまだ分かりません(;^^)

 

出展できますように…!!

 

無事出展が決まった際にはまたブログ、SNS等で発信させていただきます。

(何もなかったらお察しください…)

 

次回は初めてのイベント出展時のことを思い出しながらもう少し内容のある記事を

書けたらいいなと思います。

まだまだ残暑厳しい折柄、みなさまご自愛くださいませ!

ではではまた次回!

 

自社商品 toreruno(トレルノ)開発記録 3.torerunoノートのこだわりポイント

さて、前回ざっくりとノートの製本方法についてお話させていただきましたが

今回は細かいこだわりポイント編!

 

 

1冊の本の形になったtorerunoノートは次に本の背中部分に寒冷紗(かんれいしゃ)を手作業で貼っていきます。

製本会社によっては機械で貼るところもありますが、私たちは1冊ずつ手で丁寧に貼っていきます。

 

ちなみに寒冷紗とは、ポリエチレンなどの化学繊維、麻や綿などの荒く織り込んだ布のことで、夏の高温や強い日差しを防ぐ役割のほか、防寒や防風、防虫の目的でガーデニングや農業用皮膜資材、ほかにも建築現場の塗装の下地などに広く使われています。

 

製本分野では主に上製本を作成する際などに補強の為に背に貼ることが多く、あまり目にすることは少ないかもしれませんが、近年はtorerunoノートのように寒冷紗が剥き出しで貼ってあるノートもありますね。

弊社では上述のように寒冷紗を貼る機械が無いため、1冊1冊手作業で貼っています。

 

 

 

そのあと天地(上下)と小口(背と反対側)断裁し、仕上げを行ってから角丸作業をします。これは普段の持ち運びなどで、ノートを鞄やバッグに入れる際に、ノートの角が傷むのを防ぐため。

 

角丸加工の丸さは下敷きやマウスパッドのように大きいものから、カードに使われる小さいものまでありますが、この『toreruno』ノートには半径5mmの少々小さめの角丸。

実用性はもちろん、この丸みがこのノートを持つ人の優しさや柔らかさを表現してくれていると感じています。

角丸機

半径5㎜の角丸

 

これでtorerunoノートは完成!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

ブログは引き続きちょこちょこ更新していきたいと思っておりますので

今後とも引き続きどうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

 

自社商品 toreruno(トレルノ)開発記録 2.torerunoノートの製本方法

 

皆さんこんにちは!

前回ノートの主な製本方法についてご紹介させていただきましたが、

今回はいよいよtorerunoはノートの製本方法について!

 

前回主なノートの作り方として

・糸かがり綴じ

・糸ミシン綴じ

・針金綴じ(中綴じ)

・無線綴じ

をご紹介させていただきましたが、

torerunoノートの作り方で一番近いのは無線綴じです。

通常の無線綴じと同様にtorerunoノートも本文に接着剤を塗布して

表紙と本文をくっつけています。

 

折丁合とバラ丁合

一般的に製本は、大きな紙に印刷された本文の用紙を長辺となる部分を半分に折る

ことを3回繰り返して折丁(おりちょう)と呼ばれる16p分の本文を作ります。

 

このtorerunoノートであれば、サイズがA5なので最初の紙の大きさはA5が8コ分(16p)のA2程の大きさです。

torerunoノートはバラ丁合と言って本文を折ることはせずに、A5サイズ大に切った

1枚1枚独立したペラの紙から作られています。

1枚の紙を16p分に折る折丁合(おりちょうあい)とは異なり、例えば一枚一枚違う紙で

ノートを作ることも可能になります。

(コストや手間の部分で現実的には難しいこともございますが…。)

 

その用意したペラの紙の束(torerunoの場合は80枚)の用紙を無線綴じ機械に投入して、

背の部分(本を開いたときの内側、中央部分)を通常の削り方ではなく、とても細かく削ります。

この削り方の詳しい説明は難しくなりすぎてしまうので割愛しますが、

これにより開きが良くなり、一枚ずつ取り外した時に綺麗な断面が生まれます。

 

無線綴じ図解
糊の種類

また、無線綴じの接着剤(糊)はとても種類が多く、それぞれが特徴を持っています。その中から強度があって、固まった時にも柔らかいという特徴を持った接着剤を選んでtorerunoノートは作られています。

 

通常は接着剤を塗る背の部分(ノド部分)はラフに、そして深く削ることでより

接着強度が出ます。

 

細かく削って通常の接着剤を塗布した場合は本来は強度が確保できないのですが、

この接着剤は強度があるため、細かく浅く削っても十分に強度が確保できます。

この接着剤の柔らかさを利用し無線綴じでも開きの良いノートの作成が可能となりました。

 

 

まとめ

さて、簡単にご説明させていただきましたが伝わりましたでしょうか?

torerunoの作り方のポイントは背の削り方糊の種類です!

 

こうして文字にして書いてしまうと一言ですが、

この最適な削り方を見つけるために何度も試したり色々な紙で作ってみたり

糊のメーカーさんに相談したりとたくさんの試行錯誤がありました。

皆さまにもぜひこのノートの使いやすさを体験して頂けたら嬉しいです。

 

次回は細かいこだわりポイント編!

次回もお楽しみに♪